15種類のランキング - 主要・注目企業500社
ドイツ企業ガイド 2016
ドイツの主要企業、同族企業、世界市場リーダー、急成長している優良企業、ブランド力やイノベーション力に富む注目企業など、500社余りがランキングに含まれています。
- 《企業規模・売上高》によるランキング(5種類)
- 《成長力》によるランキング (2種類)
- 《ブランド力》によるランキング (4種類)
- 《イノベーション力》によるランキング(4種類)
ドイツの産業界をひと目で把握 買収・提携・取引先の探索 競合のチェックやベンチマーク
タイトル | ランキングで見るドイツ企業ガイド |
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ページ数 | 約150ページ |
言語 | 日本語 |
形態 | PDF版 |
出版日 | 2016年5月 |
※ ドイツ・欧州の業界・企業・技術・規格動向に関する各種受託調査も承っております。調査実績もご参照の上、いつでもお気軽にお問い合わせください。
日本企業のM&Aが新興国から欧米企業に
- 日本企業による海外M&A(合併・買収)は2016年4~9月に296件と前年同期比で5%増え、年度上期としては過去最高を記録しました。金額ベースでも19%増の約5兆4000億円と、2008年以来8年ぶりの高い水準です。(2016年10月8日付 日本経済新聞、レコフデータ)
- 2016年4~9月における、日本企業の海外M&Aは先進国企業を対象とする案件が金額ベースで9割を超えました。(2016年10月8日付 日本経済新聞、ディールロジック)
欧米先進国の企業を対象にした案件が目立つ。新興国を中心に世界経済の減速傾向が鮮明になるなか、先進国企業の高い技術力を取り込み、成長につなげる狙いがある。
世界のM&A市場は停滞気味だが、日本勢の存在感は高まっている。高い技術力やブランド力を持つ先進国企業の買収が目立つ。
ここ数年、日本企業のM&Aの目線は高成長を続ける新興国の企業に向いていた。しかし、足元では資源高ブームの沈静化などを背景に新興国景気には減速感が強まり、日本企業のM&A戦略は「先進国企業の技術革新力」を取り込む方向に切り替わってきている。
(2016年10月8日付 日本経済新聞)
(出所:ディールロジック)
中国企業にも人気の買収ターゲット
ドイツの世界市場リーダー(隠れたチャンピオン)は中国企業にとっても人気の買収ターゲットで、2015年に中国企業の傘下に入った独企業は36社に上ります。特に機械、インダストリー4.0、自動車部品、環境技術分野のM&Aが目立ちます。独有力経済誌manager magazinは2016年5月だけでも、下記の3つのケースを報じています。
- 中国家電大手、美的集団(Midea)がドイツの産業用ロボット大手クーカ(KUKA)に対し、買収を提案する見通し。美的はKUKAへの出資比率を現在の13.5%から、少なくとも30%にすることを目指している。(2016年5月18日付 manager magazin 記事)
KUKA社は、本レポートの「研究開発費の多い企業ランキング TOP135 」にランクインしています
- 中国Fujian Grand Chip Investment Fund(福建芯片投資基金)がドイツの半導体製造装置メーカーAIXTRONを買収することで合意。(2016年5月23日付 manager magazin 記事)
AIXTRON社は、本レポートの「研究開発費の多い企業ランキング TOP135 」にランクインしています
- 中国の国有化学メーカーChemChina(中国化工集団)がドイツの炭素製品メーカーSGLカーボンに関心を示し、完全買収を目指している。(2016年5月27日付 manager magazin 記事)
SGLカーボン社は、本レポートの「研究開発費の多い企業ランキング TOP135 」にランクインしています
M&Aの目的はドイツの技術ノウハウを吸収することのほか、ハイエンド製品で知られた由緒あるブランド名や「Made in Germany」のラベルが目的の場合もあります。中国のテレビメーカー大手Skyworth(創維)は2015年4月、破産した伝統ある独家電企業Metz社を買収。「Metz」を高級ブランドとして用いる計画といいます。
ドイツには「世界リーダー」が約1,300社
ドイツの人口一人当たりの輸出額は世界トップクラスで、日本の3倍以上です。国内総生産に対する輸出比率が約50%と強い輸出が強い経済を支えています。日本と比べて大企業の数が少ないドイツでは、輸出額の6割を中堅・中小企業が占めています。
昔から、専門性の高い職人・エンジニアに支えられた高品質・高性能の製造業が強みで、特に法人市場(産業材)と高価格帯の製品を得意とします。ある特定の専門分野に特化し、その分野で「世界リーダー」となっている中堅・中小企業が約1,300社。その多くが同族経営の非公開会社です。大企業・中堅企業でありながら、株式を公開しない会社がこれほど多い国は他に例を見ません。
本レポート1冊で、売上高の大きい同族企業、成長力のある中堅・中小企業、イノベーション力やブランド力のある世界市場リーダー企業(隠れたチャンピオン)が一目で分かります
「インダストリー4.0」で注目
ドイツが進める「インダストリー4.0(第4次産業革命)」はデジタル技術・モノのインターネット(IoT)を用いて製造業を進化させ、中小企業にも与える影響が大きいです。機械がインターネットを介してつながり、機械の送信するビックデータを駆使しながら、機械同士や機械と人が連携して動くことにより、製造現場の最適化を目指します。
「隠れたチャンピオン企業」が集中する、東ヴェストファーレン地方 (ノルトライン=ヴェストファーレン州)では、大学・研究機関・民間企業・業界団体など174のメンバーが先端クラスターを形成し、産学共同でインダストリー4.0を推進しています。中核となっているのは、PHOENIX CONTACT(フエニックス・コンタクト)、Beckhoff Automation(ベッコフオートメーション)、WAGO Kontakttechnik(ワゴ)など、接続技術/オートメーション分野の隠れたチャンピオン企業です。
本レポートの「成長力による世界市場リーダー企業(隠れたチャンピオン)ランキング TOP100」には、オートメーション分野の企業が7社ランクインしています。インダストリー4.0の影響で、この分野が大きく成長していることを裏付けます。