欧州知財リポート
経済のグローバル化が加速し、中国などの新興国企業が台頭する中、知的財産をめぐる国際環境も刻々と変化しています。日本の皆様に欧州の知財専門家の「生の声」をお伝えするために、「欧州知財リポート(無料マガジン)」を不定期で発行することを計画しております。
初回は「模倣品対策」をテーマに、デュッセルドルフにある知財専門の法律事務所とドイツの有名な「模倣品コンペ」の主催者にインタビューいたしました。
ドイツ・EUの模倣品被害最新動向(Editorial)
湯川久美子 (Prudentia Marketing Research Ltd.)
- 【ドイツ・EUにおける模倣品被害の概要】 輸入差止実績、被害額の推計、被害に遭っている企業の割合
- 【模倣品の経由地】 ドバイからモロッコに?
- 【模倣者の標的】 技術力のある中堅企業「隠れたチャンピオン企業」
- 【ドイツ製の「ハイテク模倣品」】 産業財産権の隙をつく
欧州の知財弁護士に聞く模倣品対策のポイント(Professional Interview)
Jens Künzel弁護士 (Krieger Mes 法律事務所 & Graf v. der Groeben)
知的財産に敏感なドイツ企業がどのような模倣品対策を講じているか知ることは、日本の皆様にとっても何らかの参考になるかもしれません。例えば、日本では意匠出願がじり貧傾向にある中、ドイツ企業は意匠を戦略的に模倣品対策に活用しています。第一線で活躍するドイツ人弁護士に模倣品の予防対策、発見方法、発見した場合の対処方法などについて質問しました。
- ドイツ企業の模倣品対策
- 意匠登録の模倣品抑制効果
- 模倣品の予防対策
- 模倣品の発見方法
- 模倣品を発見した場合の対処方法
- ドイツで産業財産権を登録していない場合(競争法、著作権法が使えるか)
- ドイツの見本市に出展する日本企業が留意すべき点
- デュッセルドルフの裁判所は権利者に有利?
- 日本や日本企業の印象
40回目を迎える、ドイツの模倣品コンペ主催者に取材(Special Interview)
Christine Lacroix氏 (Aktion Plagiarius e.V.)
日本企業も参加することができる、伝統ある模倣品コンペ「Plagiarius-Wettbewerb」の主催者に趣旨や選出過程、「模倣品ビジネス」の動向について伺いました。
- プラギアリウス模倣品コンペの趣旨・概要
- 模倣品ビジネスが世界的に盛んな理由
- 過去40年間の模倣品の変化
- 模倣品コンペの応募者(国、業界、企業規模)
- 「プラギアリウス賞」の選出過程
- 模倣品対策に関する日本企業へのアドバイス